ISIZE【JAZZ】「連載 天才アケタ流!」
ジャズ界、音楽界、はたまた社会のグランドプライス、アケタがわ賞発表!
日本のトップ・オカリナ・グループは平均年令60才代の女性美形軍団?!
読者には僕のことを知らない方が多いと思うのですが、僕はアケタがわしょうじを略して愛称・天才アケタ、と呼ばれることが多く、音楽ジャンルの中においてはマルチ人間で、ジャズ・ピアニスト、東京は西荻窪にジャズを中心とするライブハウス『アケタの店』(since1974)店主、ジャズとオカリナのCD を中心とするマイナー・レーベル『アケタズ・ディスク』主宰、オカリナの老舗ブランド『アケタ・オカリーナ』(since1928)オーナーで勿論、制作者兼奏者、音楽エッセイスト等々の肩書に飾られ、一見派手ですが実体はマイナーなポジションにおり、またマイナーな物や芸術に通ずるマイナー精神が好きなヤボな男であります。酒、泳ぎ、温泉など液体関係を好みます。前置きが長くなりましたが、そこで最近『帆足たか子&レ・ピポー/レ・ピポー(鳥笛)』というオカリナのCDを「メタ花巻アケタ」という変てこな名の小社レーベルより発表したわけでして、それにまつわるお話を。現在日本のトップ・オカリナ・グループに踊り出たレ・ピポー(メンバー:帆足たか子 旭スズエ 和田小千枝 野村裕子 川口和子 猪口由紀 大岩克子)は女性7人の年令の合計が何と420才。CDオビのキャッチ・コピーが「私達、まだこれでも平均年令60才代、オカリナ奏者!!」というもの。お一人30才代後半の方がいらっしゃるので、この方がいなければもっと平均は高齢。物凄い!しかも皆オカリナ歴十数年で、入り口はすぐ音が出て簡単そうなオカリナは実は奥が深く、下手すると上達まで大変な年数を要するわけで、決して音楽専門に来たわけではない人達が年とって始めて十数年で日本ダントツの存在になってしまうということは、練習のおかげもありますが大変なことで、これは老年に向けて多くの人達の希望と励みになるわけで、それだけで感動してしまうのだ!!僕がオカリナを指導してて若い人の方が確かに習得能力は全然早いが、年とった方は一度習得するとオカリナに人生の年輪が表れ若い人はかなわない深い音楽性が出てくるのだ。生活や体と一体といわれるオカリナ独特のものかもしれない。このように老人しかオカリナを吹いちゃいけないわけで、僕は今日からオカリナ止めます。いやー若者はつらい!ガン(ぶつ音)、あまり若さを売り物にするナ!ハイ良心様。このすばらしいCDにはサポーターとしてジャズ界からギターの第一人者・津村和彦氏、ベースの巨人・望月英明氏が参加しており、CD発売記念が7/1〜3アケタの店で夜7:30〜10:00(頃)催され、それには若手ドラムNo.1木村勝利氏も協力。そして店のスケジュール表をみたらそのライブのことが載っており、僕もリアップのお世話になってて人のこと言えないのですが、望月、木村両氏は少しテッペンが薄くなってきててそれで載っているのか、単なるミスプリかわからんのですが、『名手、望月英明(b)さんと木村勝利(ds)さんは7/1(土)レ・ピポーのヘンデル「ハゲルヤ」に参加、あっ失礼、ハレルヤに参加します!お楽しみに!』…‥。失礼な!訴えてやる!
そしてCDのライナーを読むとレ・ピポーとはフランス語で鳥笛を意味し、実はこのグループの7人は鳥笛の名手なのだ。ではライナーより抜粋します。レ・ピポー=鳥笛は鳥達を集める笛ということで、実はここで種あかしをすると、彼女達は鳥笛の専門家で、一度こんな所で?と思われる都会の真ん中(?)、西荻窪・アケタの店の前で鳥笛を吹いてもらった。したら、帆足さんが吹いたら、うぐいすなんかいるわけないんだけど似たような色合いの鳥が飛んできてびっくり。猪口さんが吹いたらスズメがいっぱい寄ってきた。スゴイ!僕もその鳥笛借りて吹いてみた。したらカラスが襲いかかってきた。やっぱぼくは悪役。猪口さんは鶏を集めるのもうまいらしく、とてもおいしいとのこと。そして津村氏が吹いたらアホー鳥が、望月氏が吹いたら焼き鳥が、各々飛んで来た。 このCDはアケタの店と池袋サンシャイン劇場での『アケタ・オカリーナ祭り』をライブ収録したもので、曲目は皆が知ってる日本やロシア民謡、黒人霊歌など全29曲も入っている。税抜2300円とお安い。お近くのレコード店になければ通販もやってます。詳しくは下記を!
楽しそうなCD でしょ!ぜひ買ってネ!前記『アケタ・オカリーナ祭り』のことも下記を!また他のオカリナやジャズの小社アケタズ・ディスク〔発売元:Gakken Platz販売元:日本コロムビア(株)〕、メタ花巻アケタ・レーベル(販売元:メタカンパニー tel.03-5273-2821)の多くのCD群も下記また小社のホームぺ−ジを参照してネ!
                     (http://www.aketa.org)
                  〜天才アケタ〜
ps.そこで今回の喜びのアケタがわ賞候補は当然帆足たか子&レ・ピポーの7人に一団 体として5点献上!また悲しみの賞脱落者は折角のオカリナとレ・ピポーの清楚なイメージに酒と焼き鳥で傷をつけてしまったジャズ・ベースの巨人・望月英明氏。5点減点。またヘンデルのメサイヤの中のハレルヤ・コーラスを実際聴いてみたら、確かにドイツ語で「ハゲルヤ」と聞こえるのだ!これはこんな紛らわしいことをするヘンデルが悪い、ぐれてる。ヘンデルとグレーテル…‥。ヘンデル5点減点。今回も多くの選考委員から厳しい結果が出た。何しろ賞をとると副賞はオカリナ1年分だから皆必死。では…‥。   〜つづく〜 H12年 7月号