ジャズ界のアウトローとも呼ばれる。強い情感、パワー、オリジナリティーに最もすぐれた管ミュージシャンと、登場時の80年代から評価され続けている。
80年代は特に「伝説の」と呼ばれるようなロックやフリー・ジャズのバンドの創立メンバーとして活躍。エドバード・ベサラのサウンド&フュリーも立ち上げ当初から参加している。とくにラオル・ビョルケンハイムとのクラカタウの最初のアルバムではワイヤ誌のスティーブ・レイクによって「いよいよフィンランドから国際的なミュージシャンが誕生した。ヨルマ・タピオ…この名前を覚えておけ」と評価され、個人的にも国際的な場へ活動を移していった。
北欧各国からフリー・ミュージシャンが集まったフローティング・リズムという大きなプロジェクトからは唯一のフィンランド人として選ばれており、現在もそのメンバーとの共演が形をかえながらも続いている。
2000年、フィンランド国営放送局(YLE)が授与する年間の全ての番組の中から選ぶグランプリを「クニンガタールK(女王K)」の作曲演奏の音楽担当で受賞。
2002年春季、音楽著作権協会傘下の機関、LUSESより、作曲活動のための奨学金が与えられた。