ホーム アケタズ・ディスク アケタの店 天才 オカリーナ リンク

『オカリーナは磁器系(プラスチックも含む)が大半を占める現在、アケタはオカリーナが本来なくてはならない姿の「素焼き」製!!』

オカリーナは本来は水分の多い粘土を縮みを伴って低い温度で焼く、というのが基本原理です。まず閉管のため唾口がなく素焼きで水分を吸わせ手の熱や外気温で乾かしてゆく、ということの繰り返しで唾による音づまりを防いでる。そして最も大切なのは素焼きで音を吸うことによって丸く柔らかく暖かいオカリーナ独特の音が得られること。しかし国内外とも多くがこの素焼きをやめてしまったのです。それは水分が多いと粘土の時音が出ずらく、そして焼いて縮みが出るため半音や全音音程が上がってしまう。そのため縮みのほとんどない砂の多い水分の少ない粘土を使い、それだと粘土の時音が出安くしかも焼いても音程は変わらず粘土時に調律すればそれだけで出来上がり。しかし焼き上がりの材質が硬いため素焼きの感覚とは違いオカリーナらしさが失われる。もう一つは粘土を溶かして型に流し込み高い温度で焼くいわゆる一般的な磁器。これも材質は物凄く硬い。しかし型をいじりさえすればあとは判で押したようにおんなじ物がポンポン出来てくる。だからばらつきは少ないかもしれないが、オカリーナは自然な生き物ばらつきが少しあってこそ味わい深いのだ。僕たちは前記2種に加え2種よりも程度は落ちますがプラスチック製オカリナの3種を磁器系オカリーナと呼んでいます。小社も磁器系の楽器も作り多くの実験をしてきましたが、どうも馴染めずオカリーナらしさを感じず、結局大変手間のかかる素焼きじゃないとダメだという割はあいませんが結論にいたり、素焼きを貫いてるわけです。磁器系は一聴クリアですが、段々音が嫌になってきてしまうのです。オカリナの音じゃないとまでは言いませんが。磁器系特にプラスチックを買った人は陶器製特に素焼きを買わなくなるという話をよく耳にします。それはプラスチックでうまく吹けた自分が素焼きではうまく吹けないから。材質が硬くカキカキした磁器系よりも素焼きの方が感情表現が比べられぬ程豊かだといことで、その豊かな分音を出すのが素焼きの方が難しいかもしれず、プラスチックはほとんど感情表現がしにくく、それに気が付かなければ素焼きを拒否することに。硬い材質は開管楽器に近づくことでもあり、素焼きよりもビブラートが似合ってくるなどオカリナ体系が変わってくるのを危惧します。ぜひオカリーナ本来のアケタ・オカリーナをお使い下さるようよろしくお願い申し上げます。   〜明田川荘之〜