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『オカリーナの誘惑』 '99年作品
●学研プラッツ・アケタズディスク PLCP-78(OA-003)
"sounds of ocarina" 本体2,913円+税

 

山ア万理子&パスピエ
山ア万理子(ocarina)、橋倉千秋(ocarina)、宇田川久子(ocarina)、宮地浩美(ocarina)、井上隆生(リュート)、木村勝利(ds)

 鬼門とされるオカリーナ・アンサンブル・ハーモニーを
 どこまでも心地よく聴かせてくれる、史上初の作品!

 山ア万理子さんは今や日本のオカリーナ界に欠かせぬ存在となった。彼女なしには生きられない。それはオカリーナ・アンサンブルをここまで極めた、ということ。逆に言えば、今までオカリーナはアンサンブルをここまで極めることは不可能だと思われていた。
 多くの楽器群の中においてオカリーナほどピッチ(音高)変動の激しい楽器はないのだ!
 息圧だけで軽く全音以上動かせるし、手の熱だけで少し経つと半音上がってしまうこともある。また小さい楽器になるほどピッチの変動が激しい。そして強弱記号はほとんど効かず、息の強弱は即ピッチ変動につながる。これらのことから、アンサンブル中の瞬時のピッチ把握が非常に重要となる。それでも他のことに神経がいくため、オーソリティと言われている人でさえ平気でしょっちゅう音程がずれてしまい、それを気づかずにいることがある。  ちょっと前置きが長くなりましたが、これら不可能なことをクリアした偉人が山ア万理子なのだ。彼女の辞書に不可能の文字はない! たった1オクターブ半しか出ないオカリーナという楽器を彼女は2オクターブ以上出してしまう。嘘々。

‥‥‥‥明田川荘之(ライナーノーツより)


曲目

1.カンツォーネ
2.さようなら可愛いアマリリス
3.カリンカ
4.トロイカ
5.私のいい人
6.おお ひばり
7.狩人の合唱
8.2つのダンス
9.花咲く日々に生きる限り
10.魅惑の宵
11.虹の彼方に
12.女心をつかむこつ
13.小鳥の結婚式
14.巡礼の合唱
15.ブランル
16.スパニオレッタとクーラント
17.来たれ甘き恋
18.ウシュクダラ


演奏者プロフィール

山ア万理子,ocarina:横浜出身。東京音楽大学卒、声楽とピアノを学ぶ。オカリーナは中塚純二氏に師事。その的確なオカリーナ指導には定評があり、スケールの大きな行動力と素晴らしい演奏でオカリーナ界をリードしている。
杉並区荻窪在住(アケタ・オカリーナ工房近く)
第25代ミス横浜
リーダー作『エターナリー』 他

宮地浩美,ocarina:津田塾大学卒。
どのパートでもこなせる臨機応変型。オカリーナの他にフルート、津軽三味線も得意。最近はイタリア語絵本の翻訳で賞も獲得している。オペラが大好きで、定期預金をくずしては鑑賞に行っている。

宇田川久子:共立女子大学卒。
オカリーナを吹くだけでなく、製作もこなす。その繊細な指から生まれるピッコロ・オカリーナは天下一品。美しい音色の研究にも余念がない。

橋倉千秋:女子美術大学卒。
オカリーナと絵画をこよなく愛する若きホープ。正確な音程と素直な音色でハーモニーを支える。バス・オカリーナを吹かせたら右に出るものはない。


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